国際弁護士
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国際弁護士(こくさいべんごし)とは、日本国内と日本国外にわたる法律問題、もしくは日本国外における法律問題を扱う弁護士を指す呼称である。ただし、「国際弁護士」という資格自体は存在せず、便宜的な呼称である。近年では主にマスコミによって使われることが多い。
[編集] 概要
国際弁護士という用語は、法的なものとしては存在せず、もっぱらある一定範囲の弁護士を便宜的に指して言う呼称である。
そのため、「国際弁護士」がどういうものかという基準は明確には存在しない。もっとも、「国際」が使われるとおり、日本国外に関する法律問題を扱う弁護士を指すことは間違いない。その中に含まれる例としては、
- 渉外案件を扱う日本法の弁護士資格のみを有する渉外弁護士
- 日本および他国において法律事務を取り扱うことができる資格を有する弁護士
- 日本国外においてのみ弁護士資格を有する弁護士
があるようである。
1のパターンは、「渉外」の語が一般になじむものではないため「国際」と言い換えているようである。また、3のパターンは、「弁護士」と国内で名乗るには弁護士法により日本の弁護士資格を取得していなければならないが、肩書きをつける必要があり、また国外においては弁護士であため、便宜的に「国際弁護士」という肩書きをつけたようである。