四国三大祭り
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四国三大祭り (しこくさんだいまつり)は、四国地方で開催される特に有名で大きな以下の三つの祭を指す。
[編集] 沿革
四国三大祭という言葉で呼ばれ始めたのは、昭和の中後期以降である。 この三つの祭で一番歴史が古いとされているのは新居浜太鼓祭りで、平安時代もしくは鎌倉時代に始まりその後江戸時代で現在の原型になったとされている。次に古いのが阿波踊りで、室町時代後期もしくは江戸時代に始まったとされている。一番新しいのがよさこい祭りであり、太平洋戦争終戦後の1954年(昭和29年)に阿波踊りに負けないものを作ろうと始められた。よって、この三つの祭が揃ったこと自体が昭和中期である。全国的に阿波踊りとよさこい祭りは有名であったが、新居浜太鼓祭りは1970年(昭和45年)の大阪府で行われた「日本万国博覧会」に出張派遣したのをきっかけに徐々に全国に知られるようになってきた。その頃からこの三つの祭を、四国三大祭と呼ぶようになった。
しかし四国三大祭という呼び方は、京都三大祭りや東北三大祭りのようには全国的定着がしていないだけではなく、当事者である愛媛以外の徳島・高知でもほとんど使われることはない。旅行会社の広告などでは、阿波踊り・よさこい祭りを「四国二大祭り」とすることも多い。
「四国三大祭り」という言葉自体が、知名度の低い新居浜太鼓祭りの自慢をするときに、「他の二つと並ぶ有名な祭りだ」というやや誇張気味な文脈で使われることがほとんどである。