合所ダム
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合所ダム(ごうしょ-)は福岡県うきは市(旧浮羽郡)浮羽町小塩地先、筑後川水系隈上川に建設されたダムである。
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[編集] 灌漑目的から福岡の水がめへ
隈上川の水源である耳納山麓は玉露で有名な八女茶の特産地であり一面茶畑が広がる地域である。だが台地であるが故に農業用水の確保に難渋していた。農林省(現農林水産省九州農政局)は筑後川中流域の灌漑整備の一環として「国営耳納山麓土地改良事業」に着手、基幹施設として隈上川に合所ダムを建設し水源を確保しようとした。一方北部九州地域の水需要が逼迫するに連れ筑後川水系からの上水道確保が重要となっていたが、「筑後川水系水資源開発基本計画」の中で福岡都市圏の水源として江川ダム・寺内ダム・筑後大堰と共に合所ダムが位置づけられ、灌漑と上水道を目的とした利水ダムとして1972年(昭和47年)より計画に着手された。
ダムは農林水産省直轄ダムとして施行され18年の歳月を掛け1990年(平成2年)に完成した。型式は中央土質遮水壁型ロックフィルダムであり高さは60.7mである。耳納山麓への灌漑と福岡市・前原市・太宰府市・筑紫野市等9市9町村に上水道を供給する福岡導水の水源として重要な役割を果たしている。
ダムの管理は福岡県(朝倉農林事務所合所ダム管理出張所)が行っている。
[編集] 市街地から見えるダム
うきは市内からダムを望む事が出来る都市型ダムでもあり、原鶴温泉から程近い。ダムより山一つ西に越えると巨瀬川が流れているが、この巨瀬川には現在福岡県によって藤波ダムの建設が進められている。目的は洪水調節のみの補助治水ダムであり、現在本体盛り立て工事が進められている。型式は中央土質遮水壁型ロックフィルダムであり高さは52.0m。ダムは1970年(昭和45年)から実施計画調査が開始されているが、本体工事に着手したのは最近になってからの事である。これは下流住民から強固な反対運動が起こった為であり、以来30年以上も工事が続けられている日本の長期化ダム事業の1つでもある。