古田足日
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古田 足日(ふるた たるひ、男性、1927年11月29日 - )は、児童文学作家・評論家。愛媛県川之江市出身。
[編集] 人物・略歴
早稲田大学文学部露文科中退。在学中に早大童話会に入会し神宮輝夫、鳥越信、山中恒らと知り合う。
童話会機関誌『童苑』を『少年文学』と改題に際するマニフェスト「少年文学の旗の下に!」の起草に参画。これは<少年文学宣言>と呼ばれ当時の児童文学界に大きな議論を巻き起こした。以後、「小さい仲間」同人となり、宣言の内実を深めるために児童文学評論を書き始める。また、実作でも実験的な『ぬすまれた町』(1962年)をはじめ精力的に書き続けている。
創作活動の傍ら、1975年から1981年まで山口女子大学教授を務めたほか1997年から2001年まで日本児童文学者協会の会長も務めた。
『宿題ひきうけ株式会社』で第7回日本児童文学者協会賞(1967年)受賞。そのほかに『海賊島探検株式会社』、『ぬすまれた町』、『ぼくらは機関車太陽号』、『千成びょうたん』、『モグラ原っぱのなかまたち』、『大きい1年生と小さな2年生』、創作絵本『おしいれのぼうけん』(田畑精一と共著)など著書多数。評論には第9回児童文学者協会児童文学新人賞(1960年)受賞作『現代児童文学論』のほか『児童文学の旗』、『児童文学の視点』など。童心社より『全集 古田足日子どもの本』(全13巻)が刊行された。