十和田八幡平国立公園
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十和田八幡平（とわだはちまんたい）国立公園は北東北にまたがる、青森県、岩手県、秋田県に位置する国立公園。名の通り、十和田湖周辺と八幡平周辺の火山群を包括する国立公園である。元は十和田国立公園で十和田湖地域のみの指定であった（昭和11年2月1日指定）が、昭和31年7月10日に八幡平地域が追加されたことにより、現在の名前となった。
[編集] 概要
一帯が那須火山帯に含まれ、多種多様の火山が見られるため、火山の博物館の異名をとる。また、玉川温泉、蔦温泉、酸ヶ湯温泉など効能に優れた温泉地が多い。また新緑、紅葉の名所としても知られ、訪れる観光客は多い。歴史的過程もあり、大別すると十和田・八甲田地域と八幡平地域に分かれる。
[編集] 主な景勝地
- 十和田八甲田地域
- 八幡平地域
[編集] 自然
- 地形
無数の火山地形が見られる。中でも玉川温泉の北投石や岩手山の焼走り熔岩流などは国の特別天然記念物に指定されている。他にも無数の噴気孔やそれによってできた噴泥がある。十和田湖は二重のカルデラ湖で、奥入瀬渓流は十和田湖から唯一流れ出る河川となっており、熔岩性の凝灰岩の浸食が顕著。八甲田の連峰は北と南によって構成され、非常に雄大。かつては八幡平をアスピーテ、八甲田山や駒ヶ岳をコニーデ、焼山をトロイデなどと呼んでいたが、現在地理学、地質学的に用いられることはないので注意を要すべきである。
- 植生
いずれの地域も落葉広葉樹の宝庫で、ブナ、カツラ、カエデ、トチノキ、ダケカンバなどの植生が見られる。また、標高が高い場所にはハイマツを中心とした高山植物群落が確認される。田代平などの湿原地帯には湿性植物がみられ、火山ガスが蓄積した一帯には、イソツツジなどの火山地帯ならではの硫気孔原植生が見られる。
- 動物
八幡平地域ではツキノワグマ、カモシカ、タヌキなど哺乳動物の棲息が盛ん。また、大小多数の鳥類が見られる。
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