北防波堤ドーム
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北防波堤ドーム(きたぼうはていどーむ)とは、北海道稚内市稚内港にある大型の防波堤のことである。
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[編集] 外観
防波堤の外観としては異色の、ドーム状の形態を取っていることから名付けられた。長さ424mにわたって続く古代ギリシア建築を彷彿とさせるエンタシス状の柱列群は、斬新で新しい建築物の印象を与えるが、1931年に着工、1936年に完成した歴史を持つものである。
[編集] 改築・補修
近年、数度の改築、補修工事を受けている。
[編集] 建設された目的
建設当時は、日本の主要航路であった稚泊連絡船の桟橋と桟橋に着く連絡船の乗客を守る目的で作られた。建設後、稚内駅からドームの手前まで国鉄の線路が延長され、乗客はドーム内を歩いて桟橋に待つ連絡船に乗り込んだという。
終戦になり、稚泊連絡船もドームに続く線路も消滅はしたが、防波堤としての機能は維持され、礼文島航路などの船が多数発着する稚内港を守り続けている。
[編集] 現在の状況
現在は、北海道遺産の一つとして指定され、周辺は整備され公園化している。さまざまなイベントやツーリング客のキャンプ場(本来の使い方ではない)として用いられている。
カテゴリ: 北海道の建築物・観光名所 | 宗谷支庁