准太上天皇
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准太上天皇(じゅんだいじょうてんのう、じゅんだじょうてんのう)とは、皇位についていない親王ないし王臣のうち、太上天皇に準じた待遇を与えられた者、またはその称号。
[編集] 准太上天皇とは
物語の世界では『源氏物語』の主人公 光源氏がその地位を受けたことで知られる。史実では、平安時代に皇太子であった敦明親王が内覧左大臣藤原道長の圧迫を受けて、皇太子の位を退いた見返りとして、小一条院の院号と准太上天皇の処遇を受けたことで知られる。
准太上天皇は皇位についていない人に対して授けることから特にそのように称されるが、准太上天皇の処遇を受けた皇族・王臣の多くは太上天皇と称されている。
現行の皇室制度では、そもそも天皇の譲位が規定されておらず、太上天皇及び准太上天皇の地位も規定がなく存在していない。
[編集] 参照文献
- 繁田信一『殴りあう貴族たち』柏書房.2005年