六英雄
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六英雄(ろくえいゆう)とは、水野良のファンタジー小説『ロードス島戦記』及びその前日譚『ロードス島伝説』に登場する伝説の英雄である。
『ロードス島戦記』へと繋がる30年前に起きた魔神戦争時に、魔神を倒すためにもっとも深き迷宮に乗り込んだ「百人の勇士」のうち、最後まで生き延びて目的を果たした6人の冒険者がロードスの住人によって六英雄と讃えられている。
彼らが魔神戦争において魔神を討伐した事跡は、『ロードス島伝説』において語られている。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
(魔神戦争時の略歴)
- ニース
- マーファの愛娘の異名を持ち、弱冠17才で高司祭となった大地母神マーファの神官。地震で損傷した大神殿の修復のため、氷竜ブラムドにかけられていた太守の呪縛を解き「竜を手懐ける者」とも称される。
- 魔神に滅ぼされた兄弟国「石の王国」の復讐のため、大挙してモスに進撃しようとした「鉄の王国」のドワーフ戦士団を抑えるため、ドワーフ族に代わって実態を調査することを約束し単身モスに向かう(数千のドワーフ戦士を黙って通す国は無く、そのままでは戦争になっていた)。モスでは諸国間の戦いを止めさせ、魔神に対するモス連合軍の樹立に尽力する。
- 「赤毛の傭兵」と呼ばれるマーモ出身の傭兵。魔神戦争の発端となったスカード王国に招かれて傭兵隊長を勤め、教え子であったナシェルを「王の器」として高く評価している。
- 魔神解放の直前に王命により幽閉されが、直後にウォートと共に脱獄。しばらくはウォートの古代遺跡調査に付き合っていた(この時、謎の老魔法戦士に命を狙われる)が、訪ねてきたナシェルの話から魔神との戦いを決意する。
- 自由貿易都市ライデンで魔神将を独力で倒し「魔神殺し(デーモンスレーヤー)」として喧伝される。その後アラニア・カノンなどを巡りながら、各地で魔神と戦いを繰り広げ、「百の勇者」の代表格として有名になる。
- 「白き騎士」と称される神聖ヴァリス王国の若き聖騎士(騎士隊長)。狂気と病に冒され統治能力を喪失していた当時のヴァリス王ワーレンに代わる次期ヴァリス王の最有力候補と目される。「百年に一人の騎士」とも呼ばれる。
- 調査のためフラウスと共にモスに赴き、ナシェル達に出会う。帰国時にはハイランドの双子の王子が付いてきた。魔神の跳梁に対し国家や騎士団としての行動に限界を感じ、ついに単独で魔神との戦いを決意する。
- フレーベ
- モスに南部にある「石の王国」と呼ばるドワーフの国の鉄の王。魔神軍団の奇襲を受けて組織的な抵抗が出来ないまま、戦士団を率いて10日間戦い続けた最強の戦士。この時に上位魔神を数多く倒しており、更に上位の魔神将とも互角に戦えると思われる。
- 「石の王国」のドワーフ族はナシェル率いるスカード騎士団に瀕死の状態で助けられたフレーべを除き全滅。救出後はナシェルに同行して魔神との戦いに没頭する。
- 著名な賢者にして有能な魔術師。荒野の賢者と呼ばれる。ベルドと同じく魔神戦争を発端となったスカード王国に招かれて宮廷魔術師を勤め、教え子であったナシェルを「王の器」として高く評価している。
- 魔神解放の直前に王命により幽閉されが、直後にベルドと共に脱獄。しばらくは古代遺跡調査を行っていたが、訪ねてきたナシェルの話から魔神との戦いを決意する。古文書の解読や解説などで、結果的にブルーク王による魔神解放に助力してしまった事に責任を感じている。
- 「百の勇者」の発案者であり、魔神との戦いの果てに「英雄王」によるロードス統一を目論んでいると思われる。
- 名もなき戦士
- 熟練の剣技と高度な魔法を駆使し、魔神との戦いの場に度々登場する。「ロードスを憂う者」と名乗る。単に魔神と戦うだけでなく、他にも目的を有している模様。ベルトを襲った老魔法剣士とは別人だが・・・・。
以上の6人が六英雄と呼ばれ、いずれもその後のロードスの歴史を作ったと言って良い最重要人物となる。
あくまで魔神王を倒し生き残った者に対する尊称であるため、最後の戦いの場に居なかったモスの王太子ジェスターや途中で失踪した「百の勇者」の提唱者で盟主ナシェル、最後の戦いで倒れたファリスの聖女フラウス等、六英雄に匹敵する英雄達が他にも多く居るが、六英雄には含まれていない。
[編集] 関連項目
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