八尺瓊勾玉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)は八咫鏡・天叢雲剣と共に三種の神器の一つ。八坂瓊曲玉とも書く。
大きな勾玉とも、長い緒に繋いだ勾玉ともされる。「さか」は尺の字が宛てられているが本来は上代の長さの単位の咫(あた)のことである。ただし、ここでいう「八尺」(八咫)は文字通りの8咫(約1.4メートル)ではなく、通常よりも大きいまたは長いという意味である。また、「弥栄」(いやさか)が転じたものとする説もある。「瓊」は赤色の玉のことである。璽と呼ぶこともあり、やはり三種の神器のひとつである剣とあわせて「剣璽」と称される。その存在について、「日(陽)」を表す八咫鏡に対して「月(陰)」を表しているのではないかという説がある。
日本神話では、岩戸隠れの際に後に玉造連の祖神となる玉祖命が作り、八咫鏡とともに天布刀玉命が捧げ持つ榊の木に掛けられた。後に天孫降臨に際して瓊瓊杵尊に授けられたとする。
現在は、御所の中の、天皇の寝室の横に剣璽の間があり、そこに剣とともに安置されているとされる。
カテゴリ: 神道関連のスタブ項目 | 三種の神器