住吉池
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住吉池(すみよしいけ)は、鹿児島県姶良町と蒲生町との境界にある直径550m、周囲3.2km、面積0.15km2、ほぼ円形の火口湖。水面の標高は38m、水深は31m。池畔には公園とキャンプ場がある。
約6000年前に起きたマグマ水蒸気爆発で形成された火口の跡に水がたまったもの。爆発当時は縄文海進の時期にあたり、この地域は海岸だったために水蒸気爆発につながった。2003年(平成15年)、ランクCの活火山に指定された。池の約1.5km北西には青敷火山、約3km西には住吉池と同時期に爆発を起こした米丸と呼ばれる噴火口跡がある。
もともと流出する川はなかったが、江戸時代に池から水を引く工事が行われ、池の水は灌漑用水として利用されている。かつては池の底に「尺八」と呼ばれる取水管を設置し、人が池に潜って栓を操作していたが、水流に巻き込まれて死亡することもあった。現在は水門から取水している。村の娘を生け贄として要求する大蛇がいたという伝説がある。
[編集] 参考文献
- 蒲生町郷土誌編さん委員会編 『蒲生郷土誌』 蒲生町、1991年。