中座真
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中座 真(ちゅうざ まこと、1970年2月3日 - )は、日本の将棋棋士。棋士番号219。北海道稚内市出身。佐瀬勇次門下。
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[編集] 人物
- 横歩取り8五飛戦法の創始者。その名を取って「中座飛車」と呼ばれることも多い。この戦法が生まれたことによって将棋界の歴史が変わったと言っても過言ではない。
- 奨励会三段リーグを突破するのに5年11期を要した。第18回三段リーグ最後の一局は敗戦となり12勝6敗で終了、当時26歳の本人は年齢制限による退会を覚悟したが、その後競争相手が立て続けに敗れ奇跡的な逆転で四段昇段が決まった(もう一人の四段昇段者は堀口一史座)。その経緯は『将棋の子』(大崎善生・著)の冒頭に詳しく記されている。また、感動のあまり泣き崩れ壁際にうずくまる場面をとらえた写真は将棋史に残る名ショットとされる。
- 妻は女流棋士でNHK杯テレビ将棋トーナメントの聞き手を務めたことのある中倉彰子。
- 女流棋士の中井広恵とは同郷の出身で年齢も同学年、かつ同門(佐瀬門下)である。
- 第19期竜王ランキング戦5組で優勝、決勝トーナメント進出とともに来期は4組に昇級する。
[編集] 昇段履歴
[編集] 主な成績
(2006年6月13日現在)
[編集] 将棋大賞
- 第26回(1998年度) 升田幸三賞
[編集] 著書
- 『横歩取り8五飛戦法』 ISBN 481970365X