世界オープンタッグ選手権

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世界オープンタッグ選手権（せかいオープンタッグせんしゅけん）とは、1977年 12月に全日本プロレスが行ったタッグ・リーグ戦である。

日本のプロレス界では長い間「タッグ・リーグ戦や年末の興行は不振である。」と言われてきた。こういったマイナス要素を打破するため「世界で一番強いタッグチームを決める」と銘打って企画されたのが「世界オープンタッグ選手権」であり、その結果この企画は大成功をおさめ、翌年から「世界最強タッグ決定リーグ戦」へと発展し全日本プロレスの看板シリーズとなった。

[編集] 大会概要

大会会長：ロード・ブレアース
大会実行委員長：八田一朗
ルール：PWFルール
各チームで45分1本勝負のリーグ戦を行い、あらゆる勝ち：2点、引き分け・両者リングアウト：1点、あらゆる負け：0点と計算して優勝チームを決定する。
優勝賞金：1000万円
殊勲賞、敢闘賞、技能賞：各100万円

[編集] 参加チーム

参加9チーム

[編集] 大会の展開

12月2日に後楽園ホールで開会式を行い、12月15日の蔵前国技館で最終戦が行われた。ザ・ファンクスVSブッチャー・シーク組の最終試合を残した時点で各チームの勝ち点は

馬場・鶴田組13点
ザ・ファンクス12点
ブッチャー・シーク組12点

　となっており、優勝決定は最終試合の結果次第となった。

[編集] 最終戦

1977年12月15日に蔵前国技館で行われたザ・ファンクスVSブッチャー・シーク組の最終戦は、かつての力道山VSフレッド・ブラッシー戦を超える壮絶な試合展開となり、その模様が全国に中継されたために反響も大きかった。苦情や抗議の声も寄せられたという。しかし、昭和のプロレスファンにとっては、日本のプロレス史の中でも名勝負として語られるほどの記念碑的な試合となった。

[編集] 大会結果

最終試合で勝ち点2を加えたザ・ファンクスが優勝チームとなった。試合後引き続いて行われた表彰式では、ファンクスのテーマ曲「スピニング・トーホールド」が場内に流れると大ドリーコール・テリーコールに包まれた。特に凶器攻撃でズタズタになった右腕を包帯でつるしたテリー・ファンクには、プロレスに理解を示していた日本アマレス界のドン八田一郎から表彰状が渡されると、多くの拍手と声援が送られた。