三角定規
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
三角定規(さんかくじょうぎ)とは三角形の形を成す定規のこと。一般には直角二等辺三角形のものと、2つの鋭角がそれぞれ30°60°の直角三角形のものの2種類が広く普及している。直角三角形の斜辺の長さが等しい2種類の組み合わせで使うことが多い。
一般に、長さを測る目的ではなく、作図において平行線や垂線を描いたり、円筒などの直径を正確に測ったりするために用いられる。
三角定規には、定規を紙上にしっかり固定させやすいという理由から中心に穴が開いてるものが多い。 一般向けの三角定規は主に合成樹脂(塩化ビニル、アクリル樹脂、ポリカーボネートなど)を素材にして作られているものがほとんどであり、木製や金属製のものは稀であるが、教育目的の黒板用大型の三角定規などでは木製のものも見られる。 最近では、かさばる等の欠点を解決するために折りたたみ式三角定規など、新しい形の三角定規も生まれている。 直線定規と並んで教育の現場で広く用いられている文具の一つである。
製図用の定規は斜辺が30cmほどの大きさで、目盛りが付いていないことが多い。
また、カッティング用や建築用の物は定規に傷が付きやすい為、アルミ製の物が多い。
視覚に障害のある人向けに、目盛が盛り上げてある定規セットも、日本点字図書館より発売されている。