ワールドコン
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ワールドコン(World-CONvention、世界SF大会)は、 1939年から1941年まで、そして1946年以降に毎年、(これまでのところ)地球上のどこかで開かれているSF大会である。実質的に英語圏の大会であり、多くのワールドコンはアメリカ合衆国で行われてきたが、第15回のロンドン(ロンコン1)を皮切りにイギリスやカナダ、オーストラリアなどでも開催されるようになった。非英語圏ではドイツ、オランダで開催されており、2007年にはアジアで初めて日本で開催される。
ワールドコンのメンバーは(大会に参加していてもいなくても)前年のスペキュレイティブ・フィクション作品(小説、美術、パフォーマンスやその他サイエンス・フィクションやSFファン活動と関係のある作品)に投票し、ヒューゴー賞が決定される。
名称「ワールドコン」は世界SF協会(World Science Fiction Society (WSFS))が所持しているが、大会自体はワールドコンを主催する権利を取得した、地方のファン組織によって運営される。
[編集] ワールドコンで行われるイベント
ワールドコンでは次のようなことが行われる(ただし、下記だけに限らない)。
- パネルディスカッション - 未来の技術、創作、出版、ジャンル作品の哲学的社会学的意味、最新の科学的発見などをテーマに行われる。
- 主賓による演説またはプレゼンテーション
- パーティ
- ゲーム - ロールプレイングゲーム(テーブルトークRPGやライブRPG)、ボードゲーム、カードゲームなどが各所で行われる。
- フィルク音楽 - フォークミュージック (Folk music) をフィルク音楽(Filk music)と誤植したのを面白がって、この言い方が定着してしまった
- コスプレ - 一般参加者やコスプレ大会の出場者だけではなく、会場のプレゼンターなどもコスプレをしている。
- ヒューゴー賞の発表
- 買い物 - ディーラーが会場の一角に物販スペースを設置し、様々なもの(本、ビデオ、宝石、コスチューム(とその装備品)、ゲーム、マンガ本など)を販売している。
- 主にSFやファンタジーをテーマにした絵の展示や彫刻やその他の作品のアートショー
- 演劇の上演(クリンゴンのオペラなど)
- 3年後のワールドコン開催地の投票
- SF映画やテレビなどの鑑賞
- 他のWSFSビジネスに関する会議
- その他、ファン同士の交流や外部チャリティーイベントなど