レフ・ランダウ
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レフ・ダヴィドヴィッチ・ランダウ(ロシア語:Ле́в Дави́дович Ланда́у、ラテン文字転写:Lev Davidovich Landau、1908年1月22日 - 1968年4月1日)はロシアの理論物理学者。アゼルバイジャンのバクー生まれ。14歳でバクー大学、16歳でレニングラード大学に入学し、19歳でレニングラード大学で学位を取得。
絶対零度近くでのヘリウムの理論的研究によってノーベル物理学賞を1962年に授与された。その他、業績は多岐にわたり、液体ヘリウムや金属中の電子系にも応用されることとなるフェルミ液体の提唱、二次相転移の現象論(ランダウ理論)などがある。ランダウ理論の超伝導への拡張であるGL理論(ギンツブルグ-ランダウ理論)の共同研究者であるヴィタリー・ギンツブルクは2003年ノーベル物理学賞を受賞した。
エフゲニー・リフシッツとの共著である『理論物理学教程』は、多くの言語に訳され、世界的にも標準的な教科書としてよく知られている。