レッドストーン
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レッドストーン(redstone)は、アメリカ合衆国の初期の短距離弾道ミサイル(SRBM)である。アメリカ陸軍とフォン・ブラウンらのチームによって開発され、後に人工衛星やマーキュリー計画の有人宇宙船を打ち上げるロケットとして転用された。名称は、アメリカ陸軍のレッドストーン兵器廠にちなむ。
レッドストーンはドイツのV2ロケットの技術を用いて改良・大型化された弾道ミサイルで、本体全長21m、直径1.8m、質量約28,000kg。生産はクライスラーが担当した。ロケットエンジンとしてアルコール(エタノール)を燃料とし、液体酸素を酸化剤として用いたA-6型を採用、真空中の推力は414.3kN(42,251kgf)であった。
射程距離320kmの核ミサイルとして1959年に西ドイツへ配備され、1964年に退役した。
マーキュリー計画において、無人機および2機の有人宇宙船(フリーダム7およびリバティ・ベル7)を弾道飛行させることに成功した。
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