ルパンの冒険
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『ルパンの冒険』(ルパンのぼうけん、リュパンの冒険とも、Une aventure d'Arsène Lupin)は、モーリス・ルブランのアルセーヌ・ルパンシリーズの一篇。1909年発表。戯曲の小説化。
原作の戯曲は、劇作家フランシス・ド・クロワッセとの共著。
ランバール王女の宝冠をめぐる、ゲルシャール警部、シャルムラース公爵とアルセーヌ・ルパンの対決。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 登場人物
- ゲルシャール警部
- ゲルシャール警部は、ルパンシリーズの名脇役、ガニマール警部と同一人物と見ていい。舞台化するにあたって、当時有名だった出版社の社長ガリマールが、ルパンにおちょくられる刑事が自分の名前に酷似している事に抗議したため、今作に限って名前を変える事になったという。
- 後に同シリーズ「ルパンの告白」中の一編「白鳥の首のエディス」で、ガニマール警部がこの事件を「自分が手がけた事件」と言っている。
- ソニア・クリスチノフ
- 今作のヒロインである薄幸のロシア少女。今作のラストにおいてルパンと結ばれるのだが、次作の「奇巌城」において、その後無残な死を遂げた事が語られる。
- ソニアは「ルパンの告白」中の一編「白鳥の首のエディス」において、再登場する。ルパンシリーズのヒロインは1作限りの登場という事が多いのだが、ソニアは2作に登場する珍しい1例となっている。(他には「ルパン逮捕される」「遅かりしシャーロック・ホームズ」のネリー・アンダダウン嬢の例があるのみ)
- ビクトワール
- ルパンを語る上で欠かせない、ルパンの乳母・ビクトワールが、今作において初めて登場する。ビクトワールはこの後もルパンシリーズに何度も登場する。