リトルネロ形式
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楽式(楽曲の形式) |
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リトルネロ形式(―けいしき)は、西洋音楽の楽曲の形式の一つである。
バロック時代の協奏曲に多く見られた形式で、ロンド形式と類似しているが、ロンドの場合にロンド主題が毎回同じ調(主調)で奏されるのに対し、リトルネロ(リトルネロ形式で反復される主題)では、楽曲の最初と最後以外は主調以外の調で奏される。また協奏曲では、リトルネロを全合奏で、リトルネロに挟まれた部分を独奏楽器(群)が奏する。ヨハン・セバスティアン・バッハの「イタリア協奏曲」は鍵盤楽器曲でありながら「協奏曲」と名付けられているが、ここでいう「協奏曲」はこのリトルネロ形式から来ているということができる。