リチェルカーレ
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リチェルカーレ (ricercare) は楽曲様式の1つ。ルネッサンス期に発達した模倣楽曲に端を発する。「リチェルカーレ ricercare」は「探求」を意味するイタリア語で、英語の research と語源を一にする。この名称は15世紀にはすでに用いられているが、同様に模倣楽曲を指すファンタジアやカンツォーナなどと厳密な区別はなかった。オルガンや器楽のための作品が多く、中には教育目的のリチェルカーレ集もある。17世紀までは様々な作曲家がリチェルカーレを作曲したが、以降次第にフーガに取って代わられることになった。
[編集] 様式
フーガと同様いくつかの声部からなり、曲の冒頭で1つの声部に示された主題が次々と他の声部に模倣される。フーガのように模倣に規則性は無いが、主調とその関係調を著しく逸脱する調性での模倣は稀である。
[編集] 形式
リチェルカーレは特定の形式を持たない。ただし傾向として、ファンタジアやカンツォーナに比べると段落が少なく、拍子が途中から変わることはあまり無い。1つの主題を持つものが多いが、2-3の主題を用いるものもしばしば見られる。時として主題は曲の途中から変形・装飾される。
[編集] 主な作曲家
「リチェルカーレ」は今日の「フーガ」と同様に用いられた名称であり、非常に多くの作曲家が「リチェルカーレ」と題された作品を残している。今日よく名を知られているのは以下の作曲家たちである。