ラガディ
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ラガディとは、布製の人形のラガディ・アン(Raggedy Anne)とラガディ・アンディ(Raggedy Andy)の総称。もともとアメリカの絵本の登場人物で、日本でもカントリー調の人形として人気がある。ラガディとは英語で「ぼろの」といった意味。
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[編集] 由来
1915年、画家ジョニー・グリュエル(1880年-1939年)は、屋根裏から掘り出して顔を書き直しただけのぼろぼろの「ラガディ・アン」と名付けた人形を自分の娘がなによりも大切にしているのをみて、この青と白の服を着て、赤い毛糸の髪の毛をした人形の特許と商標登録を思いつき、実行に移した。
1918年に、絵本『ラガディ・アン・ストーリーズ』を発表、大人気となる。1920年には、水夫姿のラガディ・アンの弟、ラガディ・アンディを主人公とする『ラガディ・アンディ・ストーリーズ』を発表。そのあとも数々の作品を発表し続け、さらにはグリュエルの死後もさまざまな作家によってシリーズ作品が発表された(実際の筆者名ではなく、グリュエルの名前で発表されたものもあったらしい)。作品のなかには後にアニメ化されたものも多い。
[編集] ラガディ人形
ラガディ人形は、メーカー製のもの以外に、パッチワークで手作りをするファンも多く、アンティークとしても人気がある。特にメーカー製年代ものは高値で取引されている。
[編集] 歴代の版権保有社
- ボーランド社(1918~1934)
- エクスポジション社(1935~1936)
- モーリー社(1935~1938)
- ジョジーン社(1939~1962)
- ニッカーボッカー社(1962~1983)
- ハスブロ社 アプローズ社(1983~ 現在)