ライン演習作戦
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ライン演習作戦(独:Unternehmen Rheinübung)とは第二次世界大戦中のドイツ海軍の作戦名の一つを指す。作戦目的は英国の補給線を断ち切り、孤立させることにある。つまり、輸送船団の捕捉・撃滅である。このために戦艦ビスマルク、重巡洋艦プリンツ・オイゲンを通商破壊戦に投入した。2隻はギュンター・リュッチェンス中将指揮の下、1941年5月18日にゴーテンハーフェンを出航した。24日デンマーク海峡で戦艦プリンス・オブ・ウェールズ、巡洋戦艦フッド、駆逐艦4隻からなるイギリス艦隊と遭遇し戦闘となった。この戦闘で、ビスマルクはフッドを轟沈した。この後ビスマルクはイギリス軍の攻撃を受け、27日に撃沈された。プリンツ・オイゲンは24日にビスマルクと別れ、6月1日にブレストに帰港している。
元々は巡洋戦艦シャルンホルストとグナイゼナウも参加する予定であったが、前者は機関の故障、後者は推進軸損傷で作戦には参加できなかった。
戦闘についてはビスマルクの項が詳しい。