ヨハン・サンタナ
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ヨハン・サンタナ(Johan Alexander Santana, 1979年3月13日 - )はアメリカ・メジャーリーグ、ミネソタ・ツインズの投手。ベネズエラ生まれ。愛称は、キング・ヨハン。
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[編集] 経歴
1995年にヒューストン・アストロズと契約、2000年にミネソタ・ツインズからメジャーデビュー。以前はコントロールが悪く、2002年にはア・リーグ最多の15個の暴投を記録した。
2003年7月から先発に定着するもシーズン終了後左肘の骨片除去手術を受ける。この手術のおかげで腕の軌道を一定に保つことが出来るようになり、コントロールが飛躍的に上昇、四球が激減した。
2004年のシーズンは、前半はそれほどぱっとしなかったが、オールスターがあけてから13連勝。その間の防御率は1.26を記録した。最終的に20勝6敗、防御率2.61、265奪三振でアメリカンリーグの防御率、奪三振のタイトルを獲得し、サイ・ヤング賞も初受賞。ツインズの地区優勝に大きく貢献し、オフに4年4000万ドルというツインズ投手史上最高額で再契約した。
2006年は2006 ワールド・ベースボール・クラシック・ベネズエラ代表として大会に出場。シーズンでは19勝、防御率2.77、奪三振245の3部門すべてでリーグトップとなり、満場一致の1位票28票(28票中)でサイ・ヤング賞に再び選出された。
[編集] 特徴
- 卓越したコントロールを持ち、90マイル前半の素晴らしいノビのある4シームストレートとハードスライダー、そして「パラシュートチェンジ」と言われるチェンジアップを武器とする。
- 非常に人懐っこい性格で、2005年のオールスター前に行われたホームランダービーで自国のボビー・アブレイユが新記録を打ち立てて優勝すると、ベネズエラの国旗を体に巻き付けて大はしゃぎだった。
- ランディ・ジョンソンが衰えを見せる中、メジャーNo,1左腕の呼び声が高い。
[編集] 獲得タイトル・記録
- 最多勝:1回、2006年(19勝)
- 最優秀防御率:2回、2004年(2.61)、2006年(2.77)
- 最多奪三振:3回、2004年(265個)、2005年(238個)、2006年(245個)
- サイ・ヤング賞:2回、2004年、2006年
[編集] 年度別成績
年度 | チーム | 勝利 | 敗戦 | 防御率 | 試合 | 先発 | セーブ | イニング | 被安打 | 失点 | 自責点 | 被本塁打 | 四球 | 奪三振 |
2000 | MIN | 2 | 3 | 6.49 | 30 | 5 | 0 | 86.0 | 102 | 64 | 62 | 11 | 54 | 64 |
2001 | MIN | 1 | 0 | 4.74 | 15 | 4 | 0 | 43.2 | 50 | 25 | 23 | 6 | 16 | 28 |
2002 | MIN | 8 | 6 | 2.99 | 27 | 14 | 1 | 108.1 | 84 | 41 | 36 | 7 | 49 | 137 |
2003 | MIN | 12 | 3 | 3.07 | 45 | 18 | 0 | 158.1 | 127 | 56 | 54 | 17 | 47 | 169 |
2004 | MIN | 20 | 6 | 2.61 | 34 | 34 | 0 | 228.0 | 156 | 70 | 66 | 24 | 54 | 265 |
2005 | MIN | 16 | 7 | 2.87 | 33 | 33 | 0 | 231.2 | 180 | 77 | 74 | 22 | 45 | 238 |
2006 | MIN | 19 | 6 | 2.77 | 34 | 34 | 0 | 233.2 | 186 | 79 | 72 | 24 | 47 | 245 |
Total | 7年 | 78 | 31 | 3.20 | 218 | 142 | 1 | 1089.2 | 885 | 412 | 387 | 111 | 312 | 1146 |