ヤブロコ
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ヤブロコ(Yabloko,Яблоко)はロシアの政党。 政策的には、市場経済の改革、民主主義や人権重視など、欧米との関係強化を指向するリベラル政党。代表はグリゴリー・ヤブリンスキー(元副首相、下院議員)。 創立時は「ヤブリンスキー・ボールディエフ・ルキン・ブロック」といった。「ヤブロコ」は、ロシア語で「りんご」の意味で、創立者のヤブリンスキー、ボールディレフ(現在は脱党)、ルキン(下院議員、元駐米大使)の頭文字に“コ”をつけた。
右翼的な右派連合(右派勢力同盟)との相違点としては、社会保障を重視している点や、エリツィン、プーチン各政権に批判的なことがあげられる。また主要政党の中では、チェチェンとの戦争に反対してきた。そのため、万年野党とも言うべき状況にあり、年々支持者は減少傾向にあり、プーチン政権の中途からその福祉政策の一部を支持するようにもなったが、プーチン政権によって逮捕されたロシア石油会社ユコス社のホドルコフスキー社長からの資金提供を受けていたことで、新興財閥に不満を抱く国民の支持を急速に失った。 2003年の下院選挙では大敗北し、議席を失った。