モンパルナス駅
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モンパルナス駅(Gare Montparnasse)は、フランスの首都パリにあるフランス国鉄(SNCF)の鉄道駅の一つ。フランスの高速鉄道であるTGVアトランティック線が発着する。
[編集] 概要
1840年に開業したが、不便な立地だったため、モンパルナス通りに面した場所に1848年より新駅が建設された。設計はヴィクトール・ルノワールによるもので、約4年かけて1852年に完成した。1895年にモンパルナス駅で起きた鉄道事故は、死亡者こそ1名であったとはいえ、鉄道史に刻まれる衝撃を残した。10月22日、グランビル発モンパルナス行の列車が、終着駅で停止できずに車止めを乗り越え、そのまま駅舎を突き破って2階から道路へと転落した。原因はブレーキの動作不良と考えられている。事故の際に機関車と客車の連結が外れたため、奇跡的に乗客は全員無事であったが、1人の女性がこの事故に巻き込まれて死亡した。第二次世界大戦後、パリ市街の再開発が図られた。そのため、1967年にそれまでの駅舎が壊され、1969年に新たな駅舎が完成した。TGVが開通した1990年にはさらに増改築されている。
トゥール、ボルドー、ル・マンなどへ向かうTGVが発着する。駅の北にはパリ地下鉄(メトロ)のモンパルナス駅(モンパルナス・ビエンヴニュ駅)があり、4号線、6号線、12号線、13号線が停車する。
[編集] 関連項目
- Mr.Big(ロックバンド。ジャケットに事故画像を使用。)