メール定額制
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メール定額制(メールていがくせい)とは、携帯電話・PHSにおけるEメールの送受信のパケット通信料につき、使った分だけ従量課金するのではなく、どれだけ使っても定額となるような料金制度である。
なお通常は、パケット定額制が適用される場合には、メール定額制も内包される。また特にメール定額制と言う場合、対象をEメールに限定する事によりオプション等料金を低廉化したものを言う。
また、対象となるEメールの送受信は、端末単独での通信に限られる(ウィルコムのAIR-EDGE PHONEではプロバイダのEメールアカウントに対するメール送受信も可能だが、これはメール定額制については対象外となる)。また、PCやPDAに外部接続した場合の通信には適用されない。、
2005年10月現在、ウィルコム、ソフトバンクが提供中。パケット定額制と同様に、第二世代携帯電話(2G)でメール定額制のサービスは国内では存在しない。また、ウィルコムではメール定額制は、端末単独でのEメール送受信の通信方式に関し、パケット方式の通信にのみ適用され、PIAFS方式の通信には適用されない(旧型の端末を使用している場合には注意が必要である)。※ただし、2005年12月1日より、「ウィルコム定額プラン」に限ってPIAFS方式の通信にもメール定額制が適用(後述の「オプション メール放題」では適用されない)。[1]
なお、Eメールのうち送受信文字数を短く制限(いわゆる短文Eメール)して送受信を定額制としたものや、EメールではなくSMSのみをどれだけ使っても定額となるような料金制度は、Eメール定額制より以前から存在している。
[編集] 歴史
- 2002年9月10日 DDIポケット(現ウィルコム)が、AirH"方式対応H"(パナソニックKX-HV210)による、PHS音声端末によるEメールサービス使い放題オプション「オプション エッジeメール放題」を開始。
- 同オプションでは、パケット方式のEメール送受信のみが対象となり、また同時に「コンテンツサービス」(H"LINK・情報提供サービス)のパケット方式での通信料も半額となった。
- 2003年4月1日 DDIポケット、メール関係の定額制を整理統合して「ライトEメール」やSMS(「ライトメール」・「Pメール」)も定額制とする「オプション メール放題」を開始。
- 2005年6月1日 ソフトバンク(当時:ボーダフォン)がVodafone 3G限定のメール定額サービス「メール定額」を開始。「VGSメール」(端末Eメール)に加え、SMSやMMSも定額制対象となる(ただし国際SMS類は対象外)。
[編集] 各キャリア別コストの比較
キャリア | 定額 オプション |
備考 |
---|---|---|
WILLCOM | 525円 オプション・メール放題 |
料金コースのつなぎ放題コース、スーパーパックLL、ウィルコム定額プラン等ではオプション料金不要 ライトメール・Pメール等も対象 |
Vodafone | 840円 メール定額 |
SMSやMMSも対象(ただし国際SMS類は対象外) |
[編集] 関連項目
- ソフトバンク4つの定額
- [一般向け] デュアルパケット定額/メール定額/家族通話定額/LOVE定額
- [法人向け] 社員間通話定額
- 携帯電話・PHSの定額制サービス