マールブルク大学
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マールブルク・フィリップ大学(Philipps-Universität Marburg)はドイツのマールブルクにある大学。フィリップス大学(Philipps Universität)が正式名称である。
1527年7月1日に初のプロテスタントの大学として、当時23歳のフィリップ方伯が設立し、11人の教授と84人の学生のもとに開学。その後300年のあいだに300人まで学生数が増加し、1886年にプロイセン王立フィリップ大学に改称されると、学生数は4倍に増加した。
この大学で学び、または教授した歴史的な人物として、作曲家のハインリッヒ・シュッツ、歴史法学のサヴィニー、言語学者で童話収集家のヤーコプ・グリム、モスクワ大学の創立者ロモノーソフ(ロシア)、詩人のパステルナーク(ロシア)とゴットフリート・ベンなど分野も多彩であるが、特に哲学者では新カント派マールブルク学派のヘルマン・コーエン、ナトルプ、カッシーラーをはじめとして、カール・バルト、ニコライ・ハルトマン、ホセ・オルテガ・イ・ガセト、ハイデッガー、アーレント、ガダマー、三木清などが著名である。