マーク・ケアー
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マーク・ケアー(Mark Kerr、1968年12月21日 - )はアメリカ合衆国オハイオ州出身の総合格闘家。185cm 115kg。
人並外れた筋肉から繰り出される怪力で「霊長類ヒト科最強」と恐れられたが、1999年イゴール・ボブチャンチンに失神させられたことから著しく精細を欠き始めた。
スタミナと体重があり、打撃が得意ではないため、グラウンドでじっくり攻めることが多い。それが「消極的行為」と主催者や一部マスコミから叩かれてしまったことからファイトスタイルを変更したが、それが裏目に出てしまったといわれている。
2001年にヒース・ヒーリングに惨敗し、その後ZERO-ONEでプロレスの試合を数試合行った後、PRIDEはおろか、マット界から数年姿を消した。 この間に、自身の麻薬中毒経験がアメリカのドキュメンタリー番組で放送され、大きな波紋を呼んだ。
2004年のPRIDE27で復帰し山本宜久と対戦するも、自らタックルにいったところでリングに頭部を強打し失神するという、前代未聞の負け方を喫した(プロレス技のDDT)。敗北自体はケアーの自滅という側面が強いが、かつてのパワーの源であった筋骨隆々の肉体は、薬物乱用と長期のブランクにより弛んで矮小化してしまっており、往年の姿を知る人間にとっては見るも無残な姿であった。
2006年にアメリカの大会で復帰が決定したが、怪我で欠場。同年11月にIFLに出場したがレフェリーストップにより敗北。