マンカラ
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マンカラ (mancala) は、アフリカや中近東、東南アジアにかけて古くから遊ばれている、伝統的なゲーム（ボードゲーム）である。地方により名称も様々で、ワリ、オワリ、カラハ、コンカク、バオ、ガバタ、などと呼ばれる。現在ではヨーロッパや日本も含め世界中で遊ばれている。
紀元前15世紀頃の古代エジプトの首都メンフィスでその原型となる遊戯の跡があるとも言われる。
プレイ人数は2人。 ボードは横長で、6つ（または8つ程度まで）ずつの穴（くぼみ）が二列に並んだ形になっている。二列の他に左右に大きな穴がある（無い場合もある）。このボードに、石や豆を入れてゲームを行う。交互に石を取り、穴に石を撒きながら点数を取り合う。
目次 |
[編集] ゲームの概要
ボードを挟んでプレイヤーが向かい合う。自分の側の一列が自分の陣地となる。
[編集] 初期配置
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| 初期配置の図 | ||||||
左右端を除くすべての穴(各プレーヤ6個の穴)に、3個ずつ石を入れる。
[編集] 手番
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| この状態で左端を選ぶと... | ||||||
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| このような結果になります |
自分の手番には、自分の陣地の任意の穴から石を全部取り、取った石を、すぐ右隣の穴から、ひとつずつ反時計回りに入れていく。反時計回りというのは、ボードの右端に達したら、相手陣地の列の向かって右側から入れるということになる。入れていく途中で、相手側の陣地に入れた石が2個または3個になったら、それらの石を取得し、自分の得点とする。自分の手番に自分の陣地に石が無い状態になったら、ゲーム終了。その時点での得点が多い方が勝ち。
[編集] バリエーション
ゲームの流れはほぼ同じながら、初期配置、得点の仕方やゲームの終了条件は多数のバリエーションがある。
- 自分の陣地から石が無くなれば勝ち。
- 左右の穴に入った石が得点となる。
- 左右の穴で撒き終わったら、手番が連続する。
- 自分の陣地で撒き終わったら、手番が連続する。
- 撒いた最後の石が自分の陣地に入り、そこに入った石が1個だけなら、その石と、向かい側の相手陣地の石を取れる。
[編集] ゲームの特徴
ルールは非常にシンプルで、子供でもプレイ可能。アブストラクトゲーム・二人零和有限確定完全情報ゲームであり、運の要素が全く無いため、先読みを要求される。
[編集] 買わなくても遊べる
現代でもマンカラはボードゲームとして複数のメーカーから発売されているが、石と穴があれば遊べるので、特別な用具は必ずしも要しない。そもそも、元は地面に丸を描いたりして遊ばれていたと考えられている。 日本の家庭ならば、画用紙にマルを描いて、おはじきや豆つぶなどを石(駒)にして遊ぶこともできる。
[編集] マンカラ系の現代ボードゲーム
マンカラのバリエーション、あるいは発展型として、いくつものゲームが作られている。
- オールボールコールゲーム
- オーワーリー
- ピラミディス (PYRAMIDIS)
[編集] 関連項目
- w:en:List of mancala games（世界のマンカラ系ゲーム）
