マラッカ海峡
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マラッカ海峡(マラッカかいきょう、Malacca)は、マレー半島とスマトラ島(インドネシア)を隔てる海峡。 南東端で接続しているシンガポール海峡と併せて太平洋とインド洋を結ぶ主要航路の一つとなっている。全長は約900km、幅は約70km~250km、平均深さは約25mで、岩礁や浅瀬が多い。このため大型船舶の可航幅が数kmの場所もある。
日本船舶にとっても重要な航路だが、近年、商船に対する海賊行為が横行しており、海上保安庁の巡視船が海賊哨戒にあたっている。
2005年3月14日、現地で日本籍の船が襲撃され、日本人拉致事件が発生した(同3月21日に解放)。また、1999年にも同様に日本の船が海賊に襲われるという事件が起きている。
[編集] マラッカ海峡の航行安全策の整備
1960年頃より、日本を始めとする中東-東アジア間の大型タンカーの航行量が増大した。しかし、当海域は航行支援設備が不足し、また海図の整備も不十分であり、座礁事故が発生した。そのため、沿岸各国と日本が協力して、1960年代後半より航行支援設備や海図の整備を行っており、この協力関係は現在も継続中である。