マグデブルグの半球
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マグデブルクの半球はオットー・フォン・ゲーリケが行った有名な実験である。
半球は、内側がくぼんだ2つの金属製の半球だった。縦に2つに割ったメロンをイメージすると分かりやすい。この2つの半球はすきまなく接合するように作られた。この2つを合わせ、ゲーリケ自らが発明した真空ポンプで中の空気を抜いた。間には濡らした動物の皮をパッキンとして使用した。こうすると半球はぴったりくっつき、どんなに引っ張っても外れなかった。これは、半球の外側の大気圧によるものである。ゲーリケはこの実験を公開実験で行った。最初のものは1657年、レーゲンスブルクの帝国議事堂で皇帝の目の前で行われた。このとき、16頭の馬(両側から2頭立ての馬が各4対)が双方から引っ張り、やっと半球は外れた。この実験により、デカルトが否定した真空の存在を証明した。
マグデブルグの半球の命名の由来は、当時ゲーリケがマグデブルグ市長であったことに由来する。