マイルス M.52
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マイルスM.52はイギリスが、音速突破を計画した実験機である。1942年から開発が進められたが、第2次大戦終了後の1946年2月に、労働党政権の予算削減により、試作1号機の完成する前に計画は中止された。
技術的な内容は、アフターバーナーによるジェット・エンジンの推力向上、薄翼の採用による、超音速域での抗力の低減、フライングテール(全可動尾翼)による、操縦性の確保、空力加熱の対策を考えたステンレスの機体の採用、ショックコーンの採用などであった。主翼は直線翼であった。
アメリカとの技術交換契約により、マイルスのデータはベル社に提供され、ベルX-1の開発に貢献したといわれる。
開発が中止された後、1/3にスケール・ダウンした無人の無線操縦実験機で、ロケット動力で試験飛行が行われた。1947年に、マッハ1.5を記録したが、回収できず、開発もそれまでになった。