マイケル・ブラウン (天文学者)
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マイケル・E・ブラウン(Michael E. Brown)は、アメリカの天文学者。
ブラウンは1987年にプリンストン大学で物理学の学位を修得し、1990年にはカリフォルニア大学で天文学の修士号を、1994年には同大学で天文学の博士号を修得した。1997年からカリフォルニア工科大学の講師として教鞭を執り、2002年に同大学の助教授に昇格した。
ブラウンは数多くの海王星以遠天体を発見しており、世界で初めて冥王星よりも大きな海王星以遠天体 エリス を発見したことで有名である。また、太陽系の10番目の惑星ではないかと話題になったセドナを発見したことでも知られている。
2005年7月29日にスペイン・シエラネヴァダ天文台のホセ・ルイス・オルティス率いる研究グループが新たなエッジワース=カイパー・ベルト天体である2003 EL61を発見したと発表したが、ブラウンらの研究グループもこの天体を発見し、「サンタ」という愛称を付して1年間観測を続けていた(公表はしていなかった)。なお、ブラウンはこの発見の手柄をオルティスらに帰すことを支持している。
ブラウンが発見した海王星以遠天体は、次の通り。