ボリス・ブラッハー
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ボリス・ブラッハー(Boris Blacher、1903年1月19日(旧暦1月6日) - 1975年1月30日)はドイツの現代音楽の作曲家。息子にはヴァイオリニストのコーリャ・ブラッハー(1963年生まれ)がいる。
エストニア系で、中国の満州(現在の中国東北部)に生まれ、20歳まで中国に住み、数学と建築を学んだ後、作曲家へ転じた異例の経歴である。「パガニーニの主題による変奏曲」ではジャズ風な新古典主義の枠内であったが、やがて前衛の時代以後は「可変拍子」と呼ばれる独自のリズム技法を世に問う。システマティックに拍子が変わるという点は、バルトークのメトリックからの応用であったが、トータル・セリエリズムの台頭とともに完全に駆逐されてしまい、表舞台から姿を消す。
その後も、前衛の時代から生まれるイディオムにはオープンな姿勢を見せ、意味のないリブレットで作曲される「抽象オペラ第一番」や、ハ長調の音階を皮肉った冒頭が印象的な「24の前奏曲」など、創作は晩年まで続けている。
現在では石井眞木、クラウス・フーバー、甲斐説宗、吉崎清富、アリベルト・ライマン、ゴットフリート・フォン・アイネム、ルドルフ・ケテルボーン、パウル・グタマ・スギヨ、ユン・イサン、ヘルベルト・ケーゲル、ギーゼラー・クレーべなどの師として記憶されることが多い。
著書に、「作曲家と演奏家の為の対位法」ほか。