ペダルトーン
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ペダルトーン(pedal tone)は、(特に金管楽器で)第1倍音(基音)をさす言葉。倍音も参照。
[編集] 解説
金管楽器は管の実長をスライドやヴァルヴで変えて音の高さを変えているが、それは、高次倍音から管を長くすることによって音程を低くしているという理屈で、その基となる音(スライドなら1ポジション、ヴァルヴなら何も押さない音)は殆どの場合倍音である。ペダルトーンと第2倍音の間は、1オクターヴ(完全8度)開いており、全てのヴァルヴを使っても減5度しか下がらないトランペットやコルネット、フリューゲルホルンでは、半音階で辿り着く事が出来ない。他の金管楽器は半音階で辿り着けるが、実際の楽曲での使用頻度はごく少ない。
ペダルトーンを出すのには、それ相応の技術が必要である。とくに管が細いトランペットでペダルトーンを出すのは非常に難しく、学術書の中には、トランペットは基音が出ない楽器と説明するものすらある。これをきちんとした音程で吹ける者はかなりの実力者といえる。
著名な教則本としてジェームス・スタンプ、ルイ・マジオ(日本語版は絶版)等が書いたものが挙げられる。他にもカーマイン・カルーソーの中にも出てくる。
ただし、ペダルトーンの練習には肯定・否定双方の意見がある。
[編集] 効果
各種ペダルトーンの教則本では、ペダルトーン領域からハイノートまで上がるものが多く、広い柔軟性を獲得するのに役立つ。また、ペダルトーンを練習することで唇のリフレッシュや血行促進に役立つ、とも言われている。
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