ベルトコンベア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ベルトコンベア(Conveyor belt, Belt conveyor)とは、輪状にした幅広のベルトを台車の上で回転させ、その上に運搬物を載せて移動させる装置。ベルトコンベアー、ベルトコンベヤ、ベルトコンベヤーとも訳される。ベルトの材質はゴムが主流であるが、運搬するものによって樹脂製、フェルト製などもある。
目次 |
[編集] 歴史
ベルトコンベアが使われるようになったのは19世紀(1830年代頃)からであるといわれている。初期のものは稚拙な代物であり、実用的なものは19世紀後半に開発されていった。 1901年にはサンドビック株式会社(Sandvik)[1]がスチール製のベルトコンベアを発明し、生産を開始した。
生産現場で積極的に用いられるようになったのは、1913年にヘンリー・フォードがフォード・モーターの工場で流れ作業に使用するようになってからである。これはフォード・モデルTに代表される大量生産の組み立て現場から広まった。ベルト上に流れる部品を加工する流れ作業に用いられ、人間性を無視した単純労働の喩えとしても使われるようになった。
[編集] 単純運搬としての用途
後に、ベルトコンベアを複数基連動させて、鉱業や建設現場における鉄鉱石、石炭、土砂などの運搬にも使われるようになった。現在、長いものでは数10kmにも達するものも存在する。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- サンドビック会社案内(スチール製ベルトコンベアの開発を紹介)