プレアデス星団
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プレアデス星団 (M45) は、おうし座にある、散開星団である。 400光年の距離にあり、肉眼でも輝く5~7個の星の集まりを見ることが出来る。双眼鏡で観測すると数十個の青白い星が集まっているのが見える。 1769年にメシエカタログの45番に加えられた。
プレアデス星団 (Pleiades) | |
M45: プレアデス星団 |
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星座 | おうし座 |
観測データ | |
型 | _ |
赤経 (RA, α) | 03 h 47.0 m (J2000.0) |
赤緯 (Dec, δ) | +24° 07' (J2000.0) |
距離 | 400 光年 |
視等級 | +1.6 |
視直径 | 110' |
物理的性質 | |
直径 | _万 光年 |
色 (B-V) | _ |
絶対等級 | _ |
特性 | _ |
その他の名称 | |
プレアデス星団は、約6千万~1億歳と若い年齢の青白い高温の星の集団である。 多くのエネルギーを使っているため寿命は比較的短いと予想されている。 星団を構成する星の周囲には青白く輝くガスが広がっている。これは、星々とは元々関係のない星間ガスが、星団の光を反射しているためである。
目次 |
[編集] 名称
プレアデス星団は肉眼でも見ることが出来る明るい星々の集まりであり、様々な文化で人々の興味を引き、多くの伝説や名称を持つ。
[編集] ギリシア神話
プレアデス星団の名前は、ギリシア神話に由来し、巨人アトラスとニンフのプレイオネの間に生まれたプレアデス7人姉妹(アステロペ、メロペ、エレクトラ、マイア、タイゲタ、ケラエノ、アルキオネ)を指している。プレアデスは女神アルテミスに仕えていた。
また、同じくおうし座にあるヒアデス星団のヒアデスの7姉妹は、アトラスとアエトラの娘たちであり、プレアデス姉妹とは異母姉妹の関係である。
[編集] その他の国の神話、名称
- 日本では、プレアデス星団をすばる(昴)とも呼ぶ。元々は、一つに集まっているという意味の「すまる」から転じて「統ばる(すばる)」と呼ばれていたとされる。その後、中国でプレアデス星団を指す昴宿から「昴」を当てた。他にも地方によって、「六連星(むつらぼし)」や「羽子板星」などと呼ばれた。
- 日本でプレアデス星団について言及した最古の記録は、平安時代に醍醐天皇皇女勤子内親王の命で作成された百科事典『倭名類聚抄』だと考えられている。この中で、昴星の和名は須八流と記されている。
- 清少納言は『枕草子』254段で「星はすばる。ひこぼし。ゆふづつ。よばひ星、すこしをかし。尾だになからましかば、まいて。」と書いている。(星はすばる、ひこぼし、宵の明星が良い。流れ星も少し趣がある。尾を引かなければもっとよいのだけれど。)
- ハワイ語では「マカリイ」と呼ばれる。1994年にハワイ島で建造された航海カヌーの船名ともなっている。
- プレアデス星団は、スバルのブランド名で日本車を生産している富士重工業のロゴマークに採用されている。
- ニュージーランドのマオリ族は、プレアデス星団をマタリキ(Matariki)と呼ぶ。マタリキとは、"小さな目"との意味を持つ言葉である。また、マオリ族の人々は、プレアデス星団が見えるようになる時期を新年の基準としており、マタリキには新年という意味もある。