プラダー・ウィリー症候群
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プラダー・ウィリー症候群(ぷらだー・うぃりーしょうこうぐん、Prader-Willi syndrome、PWS)プラダー・ウィリー症候群は、筋緊張低下、性腺発育不全、性格異常、肥満、を四徴とする症候群。四徴の頭文字をとってHHHO症候群とも。
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プラダー・ウィリー症候群のデータ | |
ICD-10 | Q87.1 |
統計 | 出典:WHO |
世界の患者数 | |
日本の患者数 | |
学会 | |
日本 | |
世界 | |
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目次 |
[編集] 原因
15番染色体q11-q12の父親由来が欠損するか、または母親由来が刷り込み(ゲノムインプリンティング)ダイソミーによっておきる遺伝病。患者では染色体 15q11-q12 が欠損してることが知られており、この領域に遺伝子座をもつ necdin (NDN) 遺伝子が原因遺伝子ではないかと考えられている。NDN 遺伝子は遺伝子刷り込みにより父親由来のもののみが発現する。NDN タンパク質は p53 タンパク質に結合し、そのアポトーシス誘導能を抑制する機能がある。また細胞周期を制御する E2F1 遺伝子とも結合することが報告されている。その他、様々な機能を持つことが示唆されており、これらの機能が欠損することにより、この症候群を引き起こしていると考えられている。
[編集] 病態
肥満は視床下部の満腹中枢の障害によると考えられている。
[編集] 症状
性器の成長不全(特に男児)、知的障害があり、対人関係面の問題や、満腹感を感じにくいことによる肥満が4徴とされ、さらに小さな手足などの症状が見られる。
[編集] 歴史
[編集] 発見
1956年にスイスのアンドレア・プラダー、ハインリッヒ・ウィリー、アレクシス・ラプハルト、グイド・ファンコーニによって発見された。
[編集] 外部リンク
- Prader-Willi Syndrome Association: USA NZ UK South Africa International Prader-Willi Syndrome Organization
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