ブースター・ドラフト (ゲーム)
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ブースター・ドラフト(booster draft)とは、トレーディングカードゲームの遊び方のひとつ。マジック:ザ・ギャザリングなどでは、競技方法のひとつとして公式トーナメントルールに規定されている。
シールド・デッキ戦と同様に、その場で開けたパックに使用カードが限定されるため、これらを「リミテッド(限定)戦」と総称することがある。マジック:ザ・ギャザリングの限定戦においては、デッキの総枚数が40枚以上であればよい(スタンダードなどの構築戦では60枚以上)。
競技の準備に特徴があり、シールド・デッキより戦略的な部分も出てくる形式である。本項では、同様にカードをドラフトする別形式「ロチェスター・ドラフト(Rochester draft)」についても触れる。
[編集] 準備方法
- 1人あたり一定の数(通常は3~6個、デッキを作るのに必要な数)の未開封ブースターパックと、基本カード(マジック:ザ・ギャザリングであれば各色の基本土地、ポケモンカードゲームならエネルギー等)を必要量用意する。
- ブースターパック1つを各々開け、その中から1枚を選び自分のカードとする
- 1枚抜いたブースターを隣(又は対戦相手)に渡す。
- 渡された(開封済みの)ブースターパックから1枚選び自分のカードとする
- 1枚抜いたブースターをまた隣(又は対戦相手)に渡す。
これを繰り返し、ブースターの中身がなくなったら新しいものを開封。未開封のものがなくなるまで続ける。複数のパックを使用する場合、新たなパックを開ける都度、パックを渡す方向を逆廻りにするのが好ましい。
- 各人が選んだカードから、デッキを構成する。必要な基本カード(土地カード等)はあらかじめ用意したものを使う。
お互いの手の内がある程度わかり、方針に沿ったカード選択が可能になるので、シールド・デッキよりも戦略的になる。また、運の要素もかなり軽減される。
[編集] ロチェスター・ドラフト
基本的にブースター・ドラフトと共通する部分も多いが、
- ブースターパックを開けるのは常に1人である。複数のプレイヤーが同時にパックを開封することはない。
- 開封したプレイヤーはその内容を参加者全員に提示し、その後1枚を選びピックする。その後選択権は隣のプレイヤーに移る。
- 1つのパックの中身がなくなったら、最初にパックを開封したプレイヤーの隣のプレイヤーがパックを開封し、これを繰り返す。
- 全てのプレイヤーが1枚のカードをピックした後は、最後にピックしたプレイヤーがもう一度ピックし、カードの選択権が逆周りになる。
などの点で異なる。(最終項は公式ではないが通常のブースター・ドラフトでも採用されることがある)全てのカードが公開されるという性質上ブースター・ドラフト以上にお互いの手の内がわかる。
マジック:ザ・ギャザリングの公式ルールだが、準備に時間がかかることから、主なトーナメントはブースター・ドラフトに切り替えられた。