ブレードサーバ
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ブレードサーバとは、ブレード(=Blade)と呼ばれる、抜き差し可能なコンピュータを、ベースシャーシ(あるいはエンクロージャ、又はブレードセンタ)と呼ばれる、ブレードを複数搭載可能な筐体(ケース)内に搭載したサーバコンピュータである。
特に定められた規格や、業界標準(Grobal Standard)は存在せず、国内外の大企業、主に日本、カナダ、アメリカ、台湾などの中小、又はベンチャー企業各社から、様々なブレードサーバが出されている。
ほぼ統一されている機能としては、 業界標準のEIA19インチラック内に搭載できるベースシャーシ内に、複数のブレードが搭載できる。 各ブレード上にCPU、メモリ、I/Oバス、ストレージなど、コンピュータとして動作するために必要な機能の殆どが搭載されている。(NECはストレージを独立させているものもある。) それぞれのブレードサーバが、1台ずつ、サーバコンピュータとして動作が可能である。
ベースシャーシ内に、LAN、リムーバブルメディアが統合された製品や、冗長化電源の増設、非冗長化電源の搭載ができるものもある。
一般管理ツールを使わずに、ブレードサーバメーカが提供する一括管理機能が利用できるできる製品もある。
また、2.5インチハードディスク1台、2台搭載し、シングル又はRAID1稼働だったものが、RAID5かつホットスワップできるものも発売されて来ている。
当初、多くは7U(1Uは44.45mm)の高さに14台のブレードが搭載できるものが主流であったが、現在では、Dell(デル)は7Uに10台(旧モデルは3Uに6台)、NEC(日本電気)は4Uに7台、LogicalEffect(ロジカルイフェクト)は3Uに9台、7Uに9台、など、各社バリエーションが増えて来ている。
次世代のサーバともてはやされているが、ベースシャーシやブレードの設計が、既存サーバと共通化が難しいため、非常に高額であり、なかなか普及していない実状がある。ただし、日本(Logical Effect)をはじめ、カナダ(RLX)などの中小企業が低価格製品を投入して来ており、今後普及が期待できる。