ブランチインブランチ
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ブランチインブランチとは、合併して出来た銀行などで、システム統合前に複数の支店を1ヶ所の窓口にして行う形態のこと。店舗内店舗(てんぽないてんぽ)、店舗内支店(てんぽないしてん)ともいう。これまで主だったところでは、三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱東京UFJ銀行などで行われている。システム統合が完了次第、一方の店舗を廃止するのが通常の形態である。
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[編集] 一例
[編集] システム統合を伴わない事例
- みずほ銀行丸の内中央支店・(旧)東京支店
- 三菱東京UFJ銀行(旧東京三菱銀行時代より、本店・丸の内支店),(2007年3月12日より、旧東京三菱同士である新宿中央支店・新宿西支店)
- みずほコーポレート銀行(本店・内幸町営業部・大手町営業部)
- 足利銀行(足利支店・足利南支店、一条町支店・伝馬町出張所(支店内出張所)、後者は事実上の店舗統合?)
- 山形しあわせ銀行(本荘支店・石脇支店、遊佐支店・吹浦支店、新庄支店・新庄南支店、米沢支店・米沢東支店、産業通支店・南原支店、城西支店・下条支店)
- 殖産銀行(新庄支店・新庄西出張所、酒田支店・酒田千石町出張所、新発田支店・新発田北出張所)
- 宮城第一信用金庫(本店・木町支店・花京院支店)
のように、システム統合が関わるものではないのにも関わらずこの形態をとっている銀行も出始めている。
理由はいろいろあるが、地方銀行の場合、単純な店舗統合では、一方の店舗(廃止店)の顧客の通帳・キャッシュカードを強制切り換え・口座番号の変更等、顧客側への影響が大きくなるために、建物自体は廃止しても「口座店」としてはもう一方(建物としての廃止店)も残しておくというケースもある。
[編集] 建て替えに伴う一時的な措置の例
また、中国銀行(岡山駅前支店→富田町(とんだちょう)支店、2005年10月14日まで)やトマト銀行(岡山駅前支店→中山下(なかさんげ)支店、2005年10月7日まで)、りそな銀行(新井薬師出張所→中野支店、2004年5月17日~2005年10月16日)では店舗建替えの際、仮店舗を置かずにこの形態で業務を行っていた。
[編集] 関連項目
店舗の合理化手法として、次の手法もとられる。