フレディVSジェイソン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『フレディVSジェイソン』(原題:Freddy Vs. Jason)は、2003年に公開されたスプラッター映画である。配給元は『ロード・オブ・ザ・リング』三部作などをリリースしたニュー・ライン・シネマ社である。
『エルム街の悪夢シリーズ』のフレディ・クルーガーと『13日の金曜日シリーズ』のジェイソン・ボーヒーズが対決する(クロスオーバー作品)という、ファンにとっては夢の映画である。
日本で劇場公開する際、いくらかのシーンがカットされPG-12指定(12歳未満は保護者同伴)を受けたが、ビデオやDVDではカットされたシーンがあるためR-15指定(15歳未満は鑑賞禁止)である。
[編集] スタッフ
- 監督 - ロニー・ユー
- 制作 - ショーン・S・カニンガム
- 制作総指揮 - ロバート・シェイ/ダグラス・カーティス
- 撮影 - フレッド・マーフィー
- 脚本 - マーク・スウィフト/ダミアン・シャノン
- 原案 - ウェス・クレイブン(フレディ)/ヴィクター・ミラー(ジェイソン)
[編集] キャスト
- フレディ・クルーガー:ロバート・イングランド
- ジェイソン・ボーヒーズ:ケン・カージンガー
- ローリー:モニカ・キーナ
- ウィル:ジェイソン・リッター
- キーア:ケリー・ローランド
[編集] 夢の対決まで軌跡
もともと両作は配給元が違っていたのだが、『13日の金曜日』の配給元であったパラマウント社が本シリーズの8作目(ジェイソンN.Y.へ)で見切りをつけ、ニューラインに権利を売却したことによって企画が容易になった。それを反映するかのようにニューライン初の『13日の金曜日』である9作目(ジェイソンの命日)のラストシーンでフレディの爪がジェイソンのマスクを持っていくシーンがある。しかし企画することは容易になったものの、「夢の中の殺人鬼」と「現実の殺人鬼」というまったく正反対な存在を対決させることは簡単では無く、何度も脚本の書き換えがなされたという。そして試行錯誤のうえ、2003年についに対決を迎えることが出来たのである。
予備知識が無い人には理解しがたい作品であるものの、同シリーズのファンや80年代のホラーファンにとっては究極のエンターテイメント映画であった。
また、のちに『エイリアンVSプレデター』などの夢の競演の映画化が実現されるようになったのも、本作の影響を受けたという考えもできる。
今後、製作が予定されている同系作品には『フレディVSジェイソンVSマイケル・マイヤーズ』などがある。
カテゴリ: 映画関連のスタブ項目 | アメリカ合衆国の映画作品 | 2003年の映画 | クロスオーバー作品