フランケンシュタイン (1994年)

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フランケンシュタイン Frankenstein
監督	ケネス・ブラナー
製作総指揮	フレッド・ヒュークス
製作	フランシス・フォード・コッポラ]] ジェームズ・V・ハートジョン・ヴィーチケネス・ブラナーデビッド・パーフィット
脚本	ステフ・レイディフランク・ダラボン
出演者	ロバート・デ・ニーロケネス・ブラナー
音楽	パトリック・ドイル
撮影	ロジャー・プラット
編集	アンドリュー・マーカス
公開	1994年11月4日 1995年1月21日
上映時間	123分
製作国	イギリス・アメリカ
言語	英語
制作費	$45,000,000
IMDb
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『フランケンシュタイン』（原題 Frankenstein）は、1994年、イギリス・アメリカ合作によるアメリカン・ゾエトロープ・プロ製作のホラー映画。

[編集] キャスト

クリーチャー：ロバート・デ・ニーロ
ヴィクター・フランケンシュタイン：ケネス・ブラナー
ヘンリー：トム・ハルス
エリザベス：ヘレナ・ボナム＝カーター
ウォルドマン教授：ジョン・クリーズ
ロバート・ウォルトン船長エイダン・クイン
バロン・フランケンシュタイン：イアン・ホルム

[編集] ストーリー

1794年、北極海。氷山に行く手を阻まれた1隻の帆船が、氷原で瀕死の白人男性を救助する。船内で看護された男は、船長にここに至る物語を語りだす。男の名はヴィクター・フランケンシュタイン（ケネス・ブラナー）、ジュネーブの裕福な家庭に生まれ幸せに育った彼だったが、弟の出産の際に母親を亡くしてしまう。命の儚さを憂い、自ら永遠の命を探求することを誓うヴィクターは大学で医学を志し、科学による生命創造を追及し学会で異端視されていたウォルドマン教授（ジョン・クリース）の弟子となる。折りしも、蔓延したコレラの診療にあたっていた教授が、患者であった片足の男（ロバート・デ・ニーロ）に刺し殺されてしまう。教授の研究ノートから生命創造の実験を始めようとするヴィクターは、絞首刑にされた片足の男の死体を手に入れ、他の死体を縫い合わせ、嵐の夜を待って実験を開始するのだった…。

[編集] コッポラ監督による新解釈

巨匠フランシス・フォード・コッポラが、「ドラキュラ」（1992年）に続き製作したゴシック・ホラー大作。今回、コッポラはプロデューサーに徹し、監督・主演に当たったのは英国の俊英ケネス・ブラナー。メアリー・シェリーの原作に忠実にというコンセプトで造られたという本作は、なんとも豪華で骨太、そして哀しい物語だ。

ロバート・デ・ニーロ演じたクリーチャー（創造物という意味）は私たちの知っている、首にボルトが刺さったままの‘フランケンシュタインのモンスター‘とはまるで違っていた。醜怪な怪物の身体の中に幼い子供が閉じ込められているような、そんなアンバランスな存在をデ・ニーロが得意の哀愁演技で見事に作り上げていった新しい‘フランケンシュタインのクリーチャー‘である。

この作品についてブラナーは、「父親に愛されなかった息子の物語」だと語っている。知性を身につけ、ヴィクターに壮絶な復讐を遂げるクリーチャー。だが、彼の亡骸に「名前さえ付けてくれなかった」と肩を震わすクリーチャーの哀しさに涙を誘われる。ヴィクターの生命創造に使われた実験室の、巨大でスティーム・パンキッシュなセットも一見の価値ありである。