ビート (音楽)
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ビートとは打点であり、基本の単位として聞こえる基準のことである。したがって、ビートとは、曲から基本的な時間の単位を取り出したものである。つまり、音楽に合わせて足を踏み鳴らすとすると、それぞれの足踏みがビートということになる。文脈によって、ビートは次のいずれかの意味で使われる。
- 基本的な時間の単位の始まり、つまり時間の中のある 1 点。これは足が床を踏むほんの一瞬の点である。
- 1 つ目の足踏みから 2 つ目の足踏みが完了するまでの時間。
- ポピュラー音楽においては、各ビートの連なり全体をいう(音韻、リズム、グルーブといった意味における)。
俗に、すべての曲には正しいビートが決まっていると定義されることがある。二人が同じ曲を聴きながら足踏みをしたが、一人はもう一人の倍の速さで足踏みをしていたとする。どちらが正しいというわけではない。一人は単に、もう一人より速いか遅いかした基準でビートを捉えたというだけである。
多くの音楽は、緊張したビートと弛緩したビートと(しばしば強拍、弱拍といわれる)の組織で特徴付けられていて、拍子記号とテンポとを示す部分がある。「ビート」という用語は、拍子記号においては分母を参照することが多い。だから、3/4 拍子と書いてあれば、ビートは 4 であると考える。すなわち四分音符である。たとえ音楽に規則的なリズムによる特徴がなくても、音楽家は規則的に連続したビートを心の中でカウントすることで、いつも音楽に合わせることができることを知っているのである。
拍の基準がビートの基準より速いものは拍の基準が分割されているのであり(訳注:複合拍子のこと)、拍の基準がビートの基準より遅いものは拍の基準はビートの基準の倍数となっている。
ハイパービートとはハイパーメーター(一般的には 1 小節を 1 拍として数えるときの 1 小節)の 1 つの単位である。それはそのまま、1 小節が 1 つのビートとなるハイパーメジャーとなる。(Stein 2005, p.329)