バーネット探偵社
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バーネット探偵社 (ばーねっとたんていしゃ、L'agence Barnett et Cie) は、モーリス・ルブランのアルセーヌ・ルパンシリーズの一篇。連作短編集。1928年発表。
探偵バーネットとべシュ刑事の奇妙な連携で次々と事件を解決してゆく連作短編集。ルパンの探偵としての手腕と怪盗としての手腕がよくあらわれた、ルパンシリーズならではの一風変わった探偵小説である。
[編集] あらすじ
パリの真ん中で「調査無料」との人を食った看板を掲げる「バーネット探偵社」、その社長にして唯一の探偵・ジム・バーネット。正体は勿論アルセーヌ・ルパンである。調査無料と言いつつ、もっと効率よく関係者の懐から利益を掠め取るのだ。べシュ刑事はバーネットの所業を苦々しく思いつつも、その手腕を頼ってたびたびバーネットを訪れる事になる。
[編集] 収録作品
邦題は、現在本邦唯一のシリーズ完全全集である偕成社版のタイトルに拠った。
- 水は流れる (Les gouttes qui tombent)
- ジョージ王のラブレター (La lettre d'amour du roi George)
- バカラの勝負 (La partie de baccara)
- 金歯の男 (L'homme aux dents d'or)
- 十二枚の株券 (Les douze Africaines de Bechoux)
- 壊れた橋 (The bridge that broke:英訳版のみに存在)
- 偶然が奇跡をもたらす (Le hasard fait des miracles)
- 白い手袋…白いゲートル (Gants blancs...guetres blanches...)
- ベシュ、ジム・バーネットを逮捕す (Bechoux arrete Jim Barnett)