バロック美術
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バロック美術(-びじゅつ)は、宗教改革を経たカトリック教会の対抗改革(反宗教改革運動)や絶対王政の確立を背景にした美術様式である。歪んだ真珠(ポルトガル語でバロッコ)が語源とされる。ルネサンス期の美術の理想とされた均衡のある構成より、意図的にバランスを崩した動的でダイナミックな表現が好まれた。(ルネサンス後期のミケランジェロの晩年の作品はマニエリスムとも、バロックの先駆になったとも評される)
[編集] 絵画
カラヴァッジョ(1573-1610)が「聖母の死」、「聖マタイの殉教」など数多くの宗教画を描いた。その特徴は明暗の差の激しいドラマチックな作風であった。また当時のフィレンツェの人々をモデルとするなど、目に見えるものを描くといった徹底したリアリズム表現で一般大衆にも分かり易いものであった。
またスぺインではフェリペ2世の治世であり、エル・グレコ、ベラスケスなどが活躍した。
さらに、バロック芸術はネーデルランドの南と北に偉大な画家が現れ、最盛期を迎える。その巨匠はルーベンス(1577-1640)、レンブラント(1606-1669)である。
[編集] 関連項目
カテゴリ: バロック芸術 | 西洋美術史 | 17世紀のヨーロッパ史