バシラス属
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バシラス属 | |||||||||||||
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バシラス属(Bacillus、バチルス属)とは、Firmicutes門に分類される真正細菌の属で、芽胞を形成し、絶対もしくは通性好気性のグラム陽性桿菌である。カタラーゼに陽性。一部の菌種は窒素固定能を有する。この属にはグラム陽性桿菌のモデル生物として重要である枯草菌(B. subtilis)が含まれるほか、病原菌の炭疽菌(B. anthracis)やセレウス菌(B. cereus)、Bt細菌(B.thuringiensis)などの種も含まれる。
水中や土壌に存在し繁殖力が強い。また、高pHや低温、高塩濃度、高圧といった様々な極限環境にも適応しているため、非常に多くの種が存在する。前述の枯草菌の亜種に納豆菌があり、生活にも密接に関連している。 近年ではこの大きなバシラス属の一部が再分類され、Paenibacillus属、Geobacillus属、Oceanobacillus属などのいくつかの属がBacillaceae科の独立した属として提案されている。
また、この属の基準種(Type species)はBacillus subtilisである。
[編集] 歴史
- 1872年 - Ferdinand CohnによってBacillus属が定義される。
カテゴリ: 生物学関連のスタブ項目 | 真正細菌