ハマシギ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ハマシギ | ||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ハマシギの夏羽 |
||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||
|
||||||||||||||||
学名 | ||||||||||||||||
Calidris alpina | ||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||
Dunlin |
ハマシギ(浜鷸 Calidris alpina )は、チドリ目・シギ科に分類される鳥。
体長は20cmほどで、他のシギ類同様くちばしと足が長い。冬羽は灰白色の細かいまだらもようだが、夏羽は頭と翼が赤っぽく、腹が黒くなる。近縁種のうち、夏羽で腹が黒いのはハマシギだけなので、この時期は近縁種とも区別しやすい。他のシギ類同様肉食性で、地上で貝類、甲殻類、ゴカイ、昆虫類などを捕食する。
北半球に広く分布するが、夏は高緯度地方のツンドラ地帯で繁殖し、冬には温帯や亜熱帯へ移動する渡り鳥である。
繁殖期には2つから6つの卵を産むが、4つが多い。オスとメスが交代で抱卵するが、ヒナの世話はオスだけが行う。ヒナは1月ほどで飛べるようになる。
日本では「旅鳥」か「冬鳥」としてみることができる。名のとおり干潟や砂浜に飛来するが、数万羽に及ぶ大群を作る習性がある。大群が同調して飛ぶ様は壮観で、テレビ番組などでもたまに登場する。
なお、足環をつけた調査によると、これらの大群は毎年ほぼ同じ個体で構成されており、群れの間での交流はほとんどないことがわかっている。