ノバ・ボサ・ノバ
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『ノバ・ボサ・ノバ』は宝塚歌劇団のショー作品。1971年初演で、作は鴨川清作。
正式タイトルは『ノバ・ボサ・ノバ―盗まれたカルナバル―』。鴨川の最高傑作と評されている。幾度か再演もされており、1976年の再演時には文化庁芸術祭で最優秀作品賞を受賞した。
1999年の再々演時には、草野旦が構成・演出を担当。
「アマール・アマール」「ソル・エ・マル」など、使用楽曲にも名曲がそろっている。
目次 |
[編集] ストーリー
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
舞台はカルナバル前夜のブラジル、リオ・デ・ジャネイロ。
カルナバルを観光しに来た娘・エストレーラの盗まれたペンダントを巡って、義賊のソールと泥棒のオーロが次々と事件を巻き起こす。
同時にそのうらで、ソールとエストレーラ、オーロと婚約者の居る物売り女・ブリーザと婚約者の物売り男・マール、メール夫人とボールソの、3つの恋がそれぞれに進行する。物語の狂言回しは、ルーア神父とシスター・マーマ。
ソールがオーロの盗んだペンダントを追ううち、ソールとエストレーラは身分違いの恋に落ち、泥棒オーロはブリーザと熱烈な恋をする。
嫉妬に狂ったマールは、オーロを刺そうとして、誤ってブリーザを殺してしまう。
一夜明け、盗まれたペンダントを取り返したソールは、エストレーラに別れのキスをして、エストレーラは泣きながら去っていく。
エストレーラが残していったペンダントは、再び流れ流れて、シスター・マーマの義援金箱の中へ。
そんな人々を飲み込んでカルナバルは盛り上がり、カリオカたちの熱気の中でショーの幕は下りる。
[編集] 主な登場人物
- ソール(義賊)
- エストレーラ(観光客の富豪の娘)
- オーロ(泥棒)
- マール(物売りの男、ブリーザの婚約者)
- ブリーザ(物売りの娘、マールの婚約者)
- メール夫人(エストレーラの母)
- ルーア神父
- シスター・マーマ(尼僧)
- ボーロ(ソールを慕う少年)
- ボールソ(オーロの子分)
[編集] キャスト
1971年星組 | 1971年雪組 (東京) |
1972雪組 (宝塚) |
1976年花組 | 1999年雪組 | 1999年月組 | |
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ソール | 真帆志ぶき | 真帆志ぶき | 郷ちぐさ | 安奈淳 | 轟悠 | 真琴つばさ |
エストレーラ | 大原ますみ | 高宮沙千 | 高宮沙千 | 祐樹叶(大劇場) 美野真奈(東京) |
月影瞳 | 檀れい |
オーロ | 鳳蘭 | 郷ちぐさ | 汀夏子 | みさとけい | 香寿たつき | 紫吹淳 |
ルーア神父 | 安奈淳 | 汀夏子 | 景千船 | 松あきら | 汐風幸 | 大和悠河 |
シスター・マーマ | 水代玉藻 | 岸香織 | 岸香織 | 麻月鞠緒 | 未沙のえる | 嘉月絵理 |
マール | 牧美佐緒 | 牧美佐緒 | 順みつき | 室町あかね | 安蘭けい 成瀬こうき 朝海ひかる |
初風緑 |
ブリーザ | 大空美鳥 | 大空美鳥 | 志都美咲 | 宝純子 | 安蘭けい 朝海ひかる |
千紘れいか |
メール夫人 | 美吉左久子 | 大路美千緒 | 大路美千緒 | 明日香都 | 成瀬こうき 朝海ひかる |
汐美真帆 |
ラービオス | 砂夜なつみ | 摩耶明美 | 摩耶明美 | 八汐みちる | 貴咲美里 | 西条三恵 |
ボールソ | 松あきら | 景千船 | 浦路夏子 | 新城まゆみ | 貴城けい | 大空祐飛 |
ボーロ | 衣通月子 | 順みつき | 尚すみれ | 島ゆり | 紺野まひる | 花瀬みずか |
ドアボーイ | 麻実れい | 美高悠子 | 美高悠子 | 寿ひずる | 立樹遥 | 北翔海莉 |
1999年雪組新人公演 | 1999年月組新人公演 | |
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ソール | 立樹遥 | 霧矢大夢 |
エストレーラ | 紺野まひる | 花瀬みずか |
オーロ | 蘭香レア | 鳴海じゅん |
ルーア神父 | 未来優希 | あゆら華央 |
シスター・マーマ | 愛耀子 | 大樹慎 |
マール | 麻愛めぐる | 大和悠河 |
ブリーザ | 貴咲美里 | 西條三恵 |
メール夫人 | すがた香 | 越乃リュウ |
ラービオス | 愛田芽久 | 叶千佳 |
ボールソ | 音月桂 | 北翔海莉 |
ボーロ | 天勢いづる | 湖泉きらら |
ドアボーイ | 玲有希 | 柚希礼音(宝塚) 夏芽凛(東京) |