ネジコン
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ネジコン(neGcon)とはナムコ(現・バンダイナムコゲームス)がレースゲーム向けに開発したプレイステーション(以下、PSと略す)用周辺機器。アナログコントローラの一種。PS版リッジレーサー(1994年12月3日発売)のあとを追うように1995年1月1日に発売された(ただし、年始の発売ということもあり、年末には出荷され、店頭に並んでいたところもあった)。サイズは全幅160mm、全長90mm、回転部直径70mm、重量280グラム。中央部に回転軸が設けられ本体をねじることができるようになっており、これにより自動車のハンドル操作をアナログ入力できる。商品名称も、この「ねじる」操作と「コントローラ」からの造語。PS用に発売された多くのレースゲームがネジコンに対応していた。
ボタンのいくつかもアナログ入力に対応しており、アクセルやブレーキの操作に用いられた。これは、PS2付属のDUAL SHOCK2のような感圧式ではなく、回転角を感知する素子にピニオンギアを、10mm程度ストロークするボタンにラックギアを配することで、ボタンの直線方向の移動量を素子の回転角で測定する方式であった。
ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)からも2本のアナログスティックを装備したアナログコントローラが発売されたが、レースゲームにおいては、左スティックでハンドル、右スティック上でアクセル、下でブレーキという操作体系を採ること(あるいはアクセル、ブレーキはボタンによるデジタル入力)となり、操作性に問題があったため、PS2登場までネジコンの地位は不動のものであった。 また、SCEのアナログコントローラ登場までは、レースゲーム以外のアナログ入力が望ましいソフト(3Dシューティングなど)にも対応していた。
1998年4月29日にはモデルチェンジ版とも言うべきブラックネジコンが発売された。これは、初代ネジコンより一回り小さく、人間工学に基づいた設計が採用されたもので、ねじる操作がより自然に行えるようになった。
PS2以降、感圧式アナログ入力ボタンを搭載したDUAL SHOCK2の標準化、またステアリングコントローラGT FORCEの登場により、ネジコンは廃れていった。しかし手軽さと操作性のバランスの良さから根強いファンもおり、PS2向けソフトにおけるネジコンへの対応を求める声もある。
[編集] 関連項目
- ジョグコン
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