ネコジャラ市の11人

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ネコジャラ市の11人（-しのじゅういちにん）は、昭和45年から昭和48年にかけてNHK総合テレビで放送された人形劇である。

当初は成人キャラクター中心のサイケデリックな内容であったが、第90回(1970年8月放送)以降、火山爆発による大災害、そして災害からの復興と新たな町づくりをテーマにしたストーリーに変更。ひょっこりひょうたん島の製作陣および声優が多く登場するが、『ひょうたん島』とは一転、ほとんどミュージカル形式は採らなかったらしい。

[編集] 放送データ

原作：井上ひさし、山元護久、山崎忠昭（1年目のみ参加）
人形劇：ひとみ座
人形デザイン：片岡昌
音楽：宇野誠一郎
1970年 4月6日-1973年 3月16日にかけて、月～金曜日の午後6時5分～6時20分に放送された。全668話。全話カラー放送。
オリジナルの映像やシナリオはほとんどが消失(テーマソングの音源が一部現存)、映像は一話も残されておらず、現存する関連グッズも極めて少ない。
なお、DVD（後記）に収録されている映像は、浩宮が学習院の生徒と共にNHK放送センターを訪れた際に演じられていた様子を収録したニュースフィルムである。
オープニングテーマ「ネコジャラ市の11人」は、初期と中期･後期の二種類が存在するが、CD（後記）に収録されているのは初期のものだけであり、中期･後期のものは幻の曲と化している。

[編集] ストーリー

ネコジャラ市では、ガンバルニャンが初代市長になった後はゴタゴタ続き。ネコジャラ火山が噴火した後、復興を目指すネコジャラ市には次々と試練が降りかかる。

[編集] 登場キャラクター

■声の出演　※／は途中交代　

[編集] レギュラー

ガンバルニャン（声優:熊倉一雄）：黒猫。ネコジャラ市初代市長。
バンチョ・ホーホケ卿（声優:藤村有弘）：百科事典から飛び出してきた政治家。ネコジャラ市3代目市長。
ズズチャズ・ズチャーズ（声優:若山弦蔵）：バンチョ市長の大学の同級生、実業家。
カラスの勘三郎（声優:梶哲也）：ネコジャラ郵便局長。
ヤマチュー（声優:納谷悟朗）：ネズミの親分。ネコジャラ市2代目市長だったが、ネコジャラ火山噴火後は土建屋の親方に転身。
ベンキョーチュー（声優:宇根靖彦）：ヤマチューの子分でいつも勉強中。火山噴火後はネコジャラ鉄道の信号場主任に。

アップル（声優:愛川欽也／朝倉宏二）：ネコジャラ市に住む秀才の小学生。
スイート（声優:松島みのり）：アップルの同級生。
スゴミ（声優:丸山裕子）：アップルの同級生。
クマタン（声優:島敏光）：スゴミの弟。

シーラのカン太郎（声優:和久井節緒）：シーラカンス。化石だったが、集中豪雨により蘇る。
ナレーちゃん（声優:大村麻梨子）：ナレーター役の女の子。

ドサ・グレート（声優:野沢那智）
タメコム（声優:江波多寛児）
ホニャ（声優:藤村俊二）

[編集] ゲスト

シラケラー（声優:はせさん治）：吸血鬼ドラキュラの末裔。
ミケ・ランジェロ姫（声優:増山江威子）:ネコジャラ市の本来の土地所有者のミケネコ。
ババ・バロネッタ（声優:新道乃里子）：ミケ・ランジェロ姫の傅役の老猫。
シケン・カーン（声優:山田康雄）：ネズミ東大の1971年度入試担当教授。
冬将軍閣下　吹雪の中で堺正章のヒット曲「さらば恋人」を口ずさむ。閣下の苗字は「北山」2人の子はそれぞれ「オオサム、コサム」長男の北山オオサム（修）がこの作詞をしたと言う（もちろん冗談だった）。また、閣下の名刺の電話番号には177番（天気予報）と記されていた。いつまでも閣下がいると春が来ないので困った市民が、閣下が西部劇「シェーン」の大ファンであることを知り、「シェーン」の主人公に仕立て上げられ、同じストーリーを市民が演じ、やがて当地を去ると言う芝居に乗せられそうになった。

箱根山銀時（声優:井上昭文）：「世界山賊共同組合」加入者の山賊。
ヘルス・センター（声優:東光生）：「世界山賊共同組合」加入者の海賊。
海原博士（声優:神山卓三）：すべての物質を水に変えてしまう試薬「アカンベロン」の開発者。

[編集] CD、DVD

CD『懐かしの人形劇テーマ大全』 ASIN: B00005GLRA･･･『ネコジャラ市の11人』(初期オープニングテーマ)、『菓子売りソング』、『ぼくらの町ネコジャラ』(エンディングテーマ)、『すばらしい星地球』を収録。
DVD『NHK人形劇クロニクルシリーズ音楽集』ASIN： B00008KKZV ･･･音源を一部収録。
DVD『NHK人形劇クロニクルシリーズ Vol.５　新諸国物語より　笛吹童子　劇団ひとみ座の世界2』 ASHB-1120 ･･･ニューズ番組などの関連映像を収録。